人生で一番高い買い物と言われるマイホーム購入。それは、多くの人が夢見るもので、それを目標に日々頑張っている人も多くいらっしゃいます。

そんな念願のマイホームですが、購入前の気持ちとは裏腹に、買ってから後悔する人が後を絶たないのも、マイホーム購入の現実です。

一生に一度の買い物だからこそ、後悔はして欲しくありません。ですが、必要以上にナーバスになることもありません。

正しい情報をきちんと収集し、正しい判断が出来れば、あなたはきっとマイホーム購入で失敗することはありませんし、当然、後悔などするはずがありません。

今回のテーマは「マイホーム購入に失敗しないための3カ条」として、これから千葉市でマイホーム購入を検討されている方に対してのアドバイスをさせていただきます。

今回は不動産的な要素を多く取り入れた考え方になります。

ここに記載されている情報は、あなたにとって100%正しいとは限りませんので、情報収集の一つとして捉えていただき、千葉市でマイホーム購入するための判断材料の一つにしていただければ幸いです。

それではいきましょう。

地域によって周辺環境が異なる点に注意

千葉市に長年住んでいる方であればご存知の方も多いと思いますが、地域によって様々な違いがあります。

千葉市は中央区、若葉区、緑区、稲毛区、美浜区、花見川区の合計6つのエリアで構成されています。
ターミナル駅で分けると、千葉駅や蘇我駅がある中央区、都賀駅がある若葉区、鎌取駅がある緑区、千葉みなと駅や海浜幕張駅がある美浜区、幕張本郷駅や幕張駅がある花見川区といった区分けになります。

同じ区内でもエリアによって、住む人の層や特徴も大きく変わってくるので注意が必要です。

例えば、同じ中央区でも蘇我駅周辺と西千葉駅周辺では、街の雰囲気も住む人の層も大きく異なります。

蘇我駅周辺は、南口の海側には工業地帯があるため労働者の街になります。社員寮や単身者向けのアパートやマンションも多く、こぢんまりとした居酒屋や風情のあるスナックなどがあるような街です。
また、駅自体が京葉線の終着駅でもあるため、東京方面に通勤するサラリーマンが多く暮らしている街でもあります。

一方で、西千葉駅の方に目を向けると、千葉大学のキャンパスが北口にあり、南側は閑静な住宅街といった感じです。
西千葉駅から歩いて数分のところにある、春日や松波地区は千葉市屈指の高級住宅街としても知られていて、医者や大学教授、地元の経営者などが暮らしています。

千葉大学生とセレブが集まるエリアでは、オシャレな飲食店やカフェ、ちょっとしたブティックなども散見され、上質なライフスタイルを謳歌しているような雰囲気が伝わってきます。

中央区では、電車ではなくバスしか交通の便がないエリアもあるので注意が必要です。

都賀駅がターミナルになる若葉区は、外国人や日雇い労働者が多く暮らしていることは地元では有名な話です。

「千葉市貧困対策アクションプラン」によると、生活保護受給率も若葉区が最も高く、相対的に見て、貧困層が多く暮らしている地域になります。

当然、犯罪やトラブルが発生する可能性は他の地域と比べても高くなり、区内の地域によっては、治安が悪い地域も実際に存在します。

他にも、地域によって格差が大きい花見川区や美浜区、稲毛区など、その地域の地名を調べて、特徴などをしっかり理解しておくとよいでしょう。

緑区については、隣接する地域が大網白里市、東金市、八街市で、かなり辺鄙なところではないかと思われる方も多いのではないでしょうか。
個人的な見解を交えてお伝えすると、緑区の鎌取駅周辺は、綺麗に区画整備もされていて、人気のあるエリアです。

その隣の誉田駅周辺や土気駅周辺に関しては、まだまだ開発がされていない地域になりますが、自然が豊かな点と市内や都内(上り方面)にも十分出ることができるという意味で、注目の場所になります。

現在は、テレワークやリモートワークなどが一般的に普及しだしていることで、週に1回、月に1回オフィスに出社して、残りは在宅で、というような働き方も珍しくはありません。
そういった意味でも、千葉市の緑区でマイホームを購入するという選択肢は、最適な環境を手に入れることができるのではないでしょうか。

最寄り駅は近くにあるか

千葉市は駅前とそれ以外の交通の便の格差が激しいエリアです。

多くの方は、一人一台、最低でも一世帯に一台の自家用車を所有しています。

「自家用車があるので、場所はどこでもいい」と言いたくなるのも分からなくはありませんが、一生に一度の買い物と捉えているのであれば、交通の便はそれなりに重視した方がいいかもしれません。

最寄り駅から徒歩15分以上離れているような場所は、老後の暮らしを考えた際や、日々通勤で電車を使う様な場合には、どこかのタイミングで後悔すると思います。

私自身も若い頃に賃貸ですが、駅から20分くらいの場所に住んでいました。車を所有していたので、不自由さは軽減されていましたが、いざ通勤となると、毎日20分くらいの道のりを歩いたり、遅れそうな時や雨の日には、最寄り駅まで車で向い、コインパーキングに車を止めるような生活でした。

マイホームを購入するということは、なかなか身動きが取れません。

高齢者になり、車の運転も難しくなった時には、身動きが取りずらくなることを視野に入れておく必要もあるのではないでしょうか。

やはり、どんなに小さな駅でも最寄り駅から15分以内、できれば10分以内の場所を選ぶようにするのが望ましいと思います。

最寄り駅が近くにあることで、あなたのマイホームは資産価値のあるものとして利用することができるかもしれません。
これは、あなたが転勤などで引っ越しを余儀なくされた場合に、その自宅を誰かに貸すことで賃料収入を得ることができるという意味です。

さらに、子供が独立したり、老後にコンパクトな都心のマンションに引っ越したいと考えた時にも、貸したり、高値で売却出来る可能性が上がるためです。

不動産業者の担当者に聞いたところによると、一戸建ての賃貸はとても人気があるため、場所さえ間違えなければ、かなり高い確率で入居者が確定するとのことでした。

不動産をお金を生むための資産として捉えることができれば、その選択肢と利用価値は高まり、マイホーム購入で後悔することなどないはずです。

千葉市でマイホーム購入を検討されている方は、そういった資産運用の観点からも比較してみるとよいのではないでしょうか。

価格だけで購入先を決めない

先日、とあるハウスメーカーにインタビューをしたところ、近年、千葉市内でマイホームの購入を検討されている方が増えているようです。

その最大理由としては、東京23区内から郊外への移住希望者が増えているという点です。在宅勤務やテレワークを始めとする、柔軟な働き方を推奨する企業が大手企業を中心に増えてきました。

今までは、通勤の便、通勤時間などを考慮して都内に住んでいたがその必要性が薄れたため、千葉市でマイホームを購入することを検討しているようです。

特に、20代後半の若い夫婦が購入を決断しているようですが、ハウスメーカーによって販販売価格には大きな差があります。

あなたは、この”価格の差”が何を意味しているのかご存知でしょうか。

ハウスメーカーの営業を受けた経験がある方は、マイホームを購入しようと決断した人だけになりますので、ほとんどの人がその提案を受けたことがないはずです。逆に受けたことがある人は、マイホームを既に購入済みの方になるでしょう。

ですので、価格の差についてはいまいち分からないと思います。

この価格の差は、材料の資材や質によって大きく変わるのです。

当然、大きな買い物になり、場合によっては千万単位で金額が変動するわけですから、安いに越したことはありません。

購入時には正直、大きな違いは感じられず、大抵の人は満足いくものになっています。新築であることに違いはありませんので、とても綺麗で立派に見えてしまうのと、気分も高揚している時ですので、然程気にならないと思います。

しかし、時間の経過とともに「安かろう悪かろう」の品質の違いが出てくると言われています。

私の”いいもの”の定義を『経年劣化によって味が出るもの』と定めるようにしています。

一生に一度の買い物と言われるのであれば、しっかりとした品質のものを購入して、長く使っても錆びつかない良いものにするべきだと思います。

もちろん、高級品やブランド品を選ぶことが全てではありませんが、良質な素材や材木を選ぶことで経年劣化を楽しむことができますので、ハウスメーカーに相談する際はその辺りも意識しながら、話を進めてみるといいかもしれません。

マイホーム選びに失敗しないために

これまで、マイホーム選びに失敗しないための3カ条を紹介してきました。

最後に、番外編として千葉市でマイホーム購入を任すことができるハウスメーカー選びについて説明して行きたいと思います。

業者選びのポイントとしては、何も大手のハウスメーカーを選ぶことだけが全てではありません。大手ハウスメーカーの場合、質の高い仕事は期待できますが、管理コストがどうしてもかかるため、必要以上に費用がかかる場合があります。

私は、一般的なマイホームを購入する場合については、地元に根付いたハウスメーカーを選ぶことをおすすめします。

地元のハウスメーカーであれば、上でお伝えしたような、その地域性なども十分理解していているため、あなたにとって最適な場所と住まい作りを提供してくれることが期待できます。

その上で、千葉市でハウスメーカーを選ぶためのポイントは、自分のペースで購入のタイミングを決めることができることと納得がいくまで打合せができる業者であることです。

ハウスメーカーサイドとして、出来る限り早く契約まで持って行きたいという気持ちも理解できますが、数千万単位の大きな買い物であるという点と一生に一度の買い物であるということを理解してくれているかが、契約を急がせるかどうかで判断できると思います。

ハウスメーカーの担当者は、このような契約は日常茶飯事の出来事になるため、業務的な考えになってしまいますが、購入者は違います。

ハウスメーカーの対応一つで、この業者が一生のお付き合いできるかどうかの判断基準になることは言うまでもありません。

あなたにとって、暮らしのパートナーになるハウスメーカー選びは非常に重要な選択になることでしょう。

しっかりと情報収集をすることで、納得のいく買い物ができるように心から願っています。

自分のペースで決めること

契約を急がせる業者はダメ