あなたは「ユニバーサルデザイン」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「ユニバーサルデザイン」とは「身体的特徴やハンディキャップ、年齢、国籍などに関わらず多くの人が扱いやすいデザイン」という意味です。
そんなユニバーサルデザインの設備を取り入れた住まいが近年話題になっています。
本記事は、住まいにユニバーサルデザインの設備を取り入れる前に知っておきたいことを3つに絞ってお伝えする内容となっております。
注文住宅をご検討中の方などの参考になると幸いです。
目次
その1:
命や安全に関わるものを優先すべし!
命や安全に関するというと少し大袈裟に聞こえてしまうかもしれないのですが、ユニバーサルデザインをとりいれた設備の中にはそれらに考慮したデザインのものも存在します。
ヒートショック減少を防いでくれるための暖房設備や、お子様が指を挟みにくいように作られたドアなどがそれに該当します。
ついこれらの安全を優先させた設備よりも見た目のデザインが良いものや便利な機能を兼ね備えた設備を優先させたくなるのですが、安全に考慮した設備を最優先にするべきです。
お家の中は安全というイメージをお持ちの方は多いと思われますが、実際はお家の中だからこその危険といういうものもあります。
先述したヒートショック現象が典型例で、対策を怠っていると生死に関わる危険もお家の中には潜んでいます。
お子様がいるご家庭でも安全に配慮したユニバーサルデザインを取り入れる意義はあります。
育ち盛りでお家の中でも元気に遊ぶお子様がいるご家庭では、お子様の安全に配慮したデザインの設備があると怪我をする危険性が減ります。
住まいの中で起こる思わぬ事故を未然に防いでくれるこれらの設備を導入することでより安全な暮らしに繋がるのではないでしょうか。
その2:
何でもかんでもユニバーサルデザインにする必要はなし!
住宅におけるユニバーサルデザインは実に様々なものがあります。
センサーで人を感知し水を出す蛇口や、ご年配の方で安全に移動が可能な手すりなど実に様々な種類があります。
なので調べているとついつい色々導入したくなってしまうのですが、ユニバーサルデザインでない普通の設備でも問題ない場合もあります。
確かにユニバーサルデザインが取り入れられた設備は、誰が使っても問題なく使えるという面があるのですが、中には普通の設備と比べた際に価格が高くなってしまう設備もあります。
上述した命や安全に関わる面であれば少々価格が上がっても導入したいところなのですが、「普通の物と比べて多少扱いやすいデザイン」程度のものであれば導入を検討するのは一度考える必要があります。
あれもこれもと設備を導入していくと、最終的に価格が膨れ上がっている・・なんて可能性も考えられます。
なので便利なデザインの設備を導入したいお気持ちも十分に理解できるのですが、まずは命や安全に関するユニバーサルデザインを優先してから、コストに余裕がある場合は生活に便利そうなユニバーサルデザインを取り入れてみてはいかがでしょうか?
その3:
あなたのご家庭にあったものをチョイスするべき!
その2と少し共通する部分もあるのですが、ユニバーサルデザインの設備を導入する際はあなたのご家庭にあったものをチョイスしましょう。
「誰でも使いやすいデザイン」というのがユニバーサルデザインの特徴なのですが、配慮すべき相手がある程度考えられているものも中にはあります。
例をあげると、先述した指を挟みにくいドアなどはお子様に配慮したデザインです。
なので安全面を優先させるのは大事なことなのですが、ご家庭にあったユニバーサルデザインの設備を考える必要もあります。
お子様がいるご家庭ではお子様の安全に配慮した設備を、ご高齢の方がいるご家庭ではご高齢の方の暮らしやすさに配慮した設備をといったようにご家庭に応じた設備を導入するべきです。
まとめ:
住まいには「安全」に配慮したユニバーサルデザインの設備を取り入れると安心!
繰り返すようなのですが住まいにユニバーサルデザインの設備を取り入る際には、安全に配慮した設備を優先するべきです。
もちろん、生活の快適さに配慮したユニバーサルデザインの設備を取り入れるのも悪いことではありませんが安全面に比べると優先度は落ちます。
また便利だからといって、あらゆる設備をユニバーサルデザインの設備にしてしまうと不必要にコストだけが増えてしまう結果に繋がってしまうので、気をつけましょう。
以上のことから安全に配慮したユニバーサルデザインの設備を導入できれば、ご家族が安心して過ごせる住まいを築けると言えるのではないでしょうか?
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